Sunday 7 June 2015

Book Review ... Thinking about Gluten-free foods.


皆さま、ご機嫌いかがですか?ビントジットです♪
五月晴れの爽やかな日々と、しっとりシトシト雨降りの日が交互に訪れるようになってきました。街角のアジサイも元気モリモリに咲いているので、、、そろそろ梅雨なんでしょうね!浄化と恵みの雨の季節ですね!

さて今日は、ここ最近読んだ本の中で感激したものをご紹介します。


 "ジョコビッチの生まれ変わる食事 あなたの人生を激変させる14日間のプログラム"
                   著者:ノバク・ジョコビッチ 翻訳:タカ大丸


ジョコビッチの生まれ変わる食事


「私は何かを指示しようとしているわけではない。私は医師でも栄養士でもない。私はただあなたが柔軟な心でさまざまな手法を試してみて、体が送ってくるシグナルに耳を傾けてほしいと願うだけだ。一歩下がって少し距離をおいた状態で、体内での出来事を分析していただきたい。客観的になってほしい。どの食べ物が合っているのか、本当にわかるのはあなた自身だけだ。あなただけが、自分の体がいわんとしていることを理解して翻訳できるのだ。」(本書より)

ノバク・ジョコビッチ選手と言えば、最近、錦織 圭君の対戦相手としてお茶の間の日本人に知られている存在のようです。私自身、テニスは大学時代の授業でやっただけ+「エースを狙え!」を全巻持っている+松岡修造さんの名言が好き、というくらいで、TVもないので全然詳しくないのです。が、最近、自分の生活を改めて見直したいシーズンに入り、特に食事や嗜好品について考えていた時、ふと入った本屋さんの新刊コーナーにてなんとなく手に取ったのがこの本でした。それが私とジョコビッチ選手との出会いでした。

私自身はあん肝&白子が苦手、というくらいでほとんどなんでも食べられます。ですが、元々消化器系が強くないので必然的に菜食中心の生活になります。とはいえ、人の多い都会などにいると、お肉もたまにはいただかないと貧血っぽくなるし、インドにいたらフルーツばっかり食べてるし、ポルトガルではオリーブ&パスタばっかり食べていたし、、などなど、食事に対しては割とオープンで臨機応変なタイプ(?)です。
しかーし、このジョコビッチ選手の熱い愛のこもった一冊を読破してからは、食生活に対する意識がまたさらに変わりました。

ノバク・ジョコビッチ選手はセルビアという国の出身。旧ユーゴスラビアが分裂して、悲惨な民族紛争が続き、米国およびNATOの空爆を受け、2014年にはGDPの8%が流出する大洪水に見舞われるという、ちょっと聞いただけでもかなり大変な状況にある国です。6歳の時にプロテニスプレイヤーになると決心した彼自身も、コソボ戦争により空爆が続いたベオグラードで、家族とともに避難用シェルターに隠れながら、ネットなしのコートや、破壊されたコンクリートの上でテニスの練習を続けました。

テニスというと、なんとなく華やかなスポーツで、リッチな人々のものというイメージがあるかもしれません。が、例えばあのマリア・シャラポワ選手も、1986年に起きたチェルノブイリ原発事故の影響により、両親がロシア・西シベリアにあるニャガンへ移住を決意。6歳の頃フロリダ州のニック・ボロテリー・テニスアカデミーへの入学を決意し、7歳の頃父親とともに渡米するも、アカデミーの入学資格は8歳以上だった為に入学できず。また、高額の入学金・授業料を捻出する為お父さんは2年間、昼も夜も仕事を掛け持ちして働き続け(トイレ掃除など外国人ゆえに仕事に恵まれることは多くはなかったようです)、その間シャラポワは個人コーチのもとで練習を続けた。シャラポワが9歳の時、再びアカデミーを訪れ入学テストを受けると、その類稀な才能を目にしたニック・ボロテリーにより特別奨学生としての入学を許可されたのです。(wikipediaより一部抜粋)

…というような、本当に苦労しながら、テニスに対する情熱と家族の支えを受けて、一生懸命練習して才能を開花させたというエピソードも数々あるのです。テニスとは肉体的にも精神的にもタフでないと続けられない孤高のスポーツです。ゆえに、そんな世界でトップを勝ち得た人の言うことは、かなり説得力があります、、、。

で、話はジョコビッチ選手に戻ります。

今でこそ世界トップランクのジョコビッチ選手も、以前は大事な試合中に、突然ぜんそくのような発作が起きて倒れてしまい、試合が中断してしまうことがありました。

そんな彼の様子をTVで観ていたキプロス島在住のセルビア人医師・セトジェヴィッチ博士は、試合中のジョコビッチ選手の様子から原因が食べ物であることを推察し、筋反射テストとELISAテストによる診断結果から、ジョコビッチ選手がグルテン及び乳製品に対する不耐症であることを突き詰めます(&トマトに対しても少し過敏だそうです)。

グルテンとは、小麦や大麦、ライ麦などに含まれるタンパク質のこと。健康的とされている全粒粉小麦ですらグルテンを含んでいます
グルー=糊、パンにもっちりした柔らかさをだすためのもの、ピザを空中に放り投げてくるくる回せるのも、このグルテンがあるからこそです。

実は彼の実家はピザ屋さんで、セルビアの主食はパン。幼少期の厳しい戦渦において一切れのパンが人々の命をつないだことなども容易に予想できます。
小麦文化の中で育ったセルビア人の彼にとって、博士の下した診断は予想外でしたが、世界一のテニスプレイヤーになるため、彼は新しい食生活・新しい人生を歩むことを決意します。

ではグルテンの問題点とは何なんでしょうか?

●一部の人の肉体はまったくグルテンを消化できず、小腸に炎症をもたらし、肥満や筋肉のけいれん、下痢、疲労などを引き起こす(セリアック病)。グルテンがあることで腸はビタミンやミネラルも消化できず、急激な体重減少や貧血、骨粗しょう症、栄養失調につながる可能性がある。

●多くの人は、ジョコビッチ選手と同様程度の「不耐症」をもつとされています。小麦製品に対する過敏性をもち、症状は穏やかなものから深刻なものまで幅が広い。体が重かったり、疲れたり、気弱になったりするのは、もしかするとグルテンが関与しているかもしれない。グルテンを食事から取り除くことで、体重が減少し、エネルギーが増加、アレルギー及びその他の免疫不全が消える可能性がある……。

小麦のグルテンがもたらす弊害については、ここ最近話題になることが多く、健康に対する意識の高い一部の友人はグルテンフリーの食生活に挑戦していたり、世界中のグルテン不耐症の人々が健康を取り戻せるようになってきました。もちろん全ての人にこの不耐症があてはまるわけではありません。

皆それぞれ違う肉体や文化を持って生きています。気になる方は医師のもと食物アレルギーテストなどでご自分の体がどんな食べ物と合っていないのかを調べてみることをオススメします♪

「小麦は消化機能を劣化させることがあり、胃酸逆流から潰瘍性大腸炎、その他の腹部機能不全を引き起こすことがあるのだ。またさまざまな炎症(典型的なものは腹痛や張り)、自己免疫性症状(リューマチ神経痛や、慢性甲状腺炎(別名:橋本病)を引き起こすこともあり得る。さらに悪いことに、パラノイアや統合失調症といった精神疾患、そして行動障害や自閉症の子どもの学習障害をさらに悪化させることさえある。そして特有の食欲増進作用により腹部を中心とした肥満を促し、毎日何時間も練習を積んでいるアスリートにさえ体重増を引き起こしてしまう。」(ウィリアム・デイビス 医学博士による序文 ー本書より)

実は私もここ最近、小麦でできたうどん、パスタ、ビールなどを体内に入れると、その後なぜかものすごくぐったりして動きが鈍くなることが多かったのです。なんでだろうか?と思いつつも、きっと沢山食べ過ぎて満腹だからだ、とか、お酒をしばらく辞めていたからだろうとか、テキトーに流していました(汗)。

が、それにしても食後の膨満感と、腸の不調が続き「なんか変だな」と思っていた矢先に、この本ですから。まだアレルギーテストは受けていないものの、元々日本人ですし、耐性、ないのかも!と感じて小麦を減らし、出来る範囲でカットしてみてどうなるかを実験しています。

実際に、スーパーやコンビニなどで様々な食品の裏側の成分表示を見るとほとんど小麦の入ったものだらけ!!お醤油にも入っているし、特に菓子類に多かったですね。(一時期、お菓子をモリモリ食べていたこともありましたが、なんというか独特の中毒性も感じていました。)そして蕎麦にいたっても、小麦粉とそば粉のミックスなどがほとんどで、がっかりしながらも、やっと近場の健康食品店で十割蕎麦や、グルテンフリーの玄米パスタを見つけて購入し、食べているところです。

ジョコビッチ選手の本では14日間グルテンを食生活から取り除くことで世界が変わる、といっています。一生あきらめろとは言わないけれど、2週間辞めるとおそらくもう食べたいとは思わなくなるようです。

彼の場合、ラクトース不耐症(消化システムが乳製品に含まれる糖分・ラクトースを分解できないというもの)もあるそうです。私は元々牛乳に違和感があって、全然飲みません。体に合わないヨーグルトやカフェオレも摂取するたびに、やはり腸の調子がよろしくない感じになってしまいます。(先日、乳酸菌生産エキスなるものを試飲する機会があったのですが、このエキスは効きました♪連日の間違った食事の中、私を助けてくれたエキスでした。)

グルテンをカットしてから、私はまだ半分の一週間位ですが、確かに以前のような「ハ~!お腹いっぱい!」からの~バッターン!とソファに倒れ込む時間が減り、適度な量でお腹が満たされて満足。

直感がますます冴えて来て、腸のお通じも良くなりました。何と言っても倒れることがなくなったので、時間を無駄にしなくて済みます♪ついでに珈琲もやめて、たんぽぽコーヒーにしてみたり♪♪(最近では東京でもディカフェをオーダーできるお店が増えて来たので嬉しい限りです。)

そういえば昔…夢にパスタが何度か出て来たことがありました…その時の診断が「夢主の消化器官からこの食事は合っていないのではないかというメッセージ。今一度考えよ。」だったのです。が、パスタってすぐにエネルギーになるし、好きだし、とあんまり気に留めていませんでした、、けど、今思うと腸からのメッセージは正しかった。マイ消化器官さんよごめん!

ちなみに、小麦は全粒粉であっても、体内のインシュリンを急激に上昇させる働きがあるそうです。 

え、、、マジっすか?!甘い食べ物がもたらす糖類だけではないんですね!!!

今までは、生活習慣病や肥満というと糖分摂取過多や運動不足、野菜不足などなどが原因と考えられたかもしれませんが、、、ちまたにはびこる小麦を使った加工・人口食品がそれを促進させているとしたら・・?
毎日一生懸命働いても、病気になるような食事をしていたら、せっかく得たお給料も結局は、将来の病院代になってしまうの??

Oh My Buddha!! なんてこった!! ですね〜

スピリチュアルな世界では「肉体は魂の乗り物」という表現をします。
肉体は、この世を去る時まで、あなたの魂を乗せて、あなたの行きたいところへ行ったり、やりたいことができるようにサポートしてくれる大事な宇宙服ならぬ地球服のようなものです。確かに、健康食品やオーガニック食品は少し値段が高いのが現状ですが、あなたが健康でいることで、自分自身の状態がよくなるのは勿論、世界や周りの人々に与える影響がよくなるのだとしたら?
食べ物と食べ方を変えることで、ストレスマネジメントができ、狂ったような食欲や、気分の上下、疲労、思考の霧がなくなるのだとしたら?
お金というエネルギーを、あなたが美しく健やかでいる為の投資、に使うのなら、それは最もお金が活きる使い方です。皆でオーガニック食品を買うことで値段はもっと買いやすいものに変わって行くでしょうし、こういった良い循環ってなんだか、いわゆる次元上昇に近い現象のような気がします♪

「正しい食べ物を選ぶということは、単に肉体的スタミナにつながるだけではない。忍耐、集中力、前向きな態度にもつながるのだ。それがコート上での動きにつながるし、私が愛する周りの人々の幸福にもつながっている。正しい食べ物によって、私は人生のあらゆる場面で最高の次元に達することができる。あなたが望みうる最高の自分になりたいと願うなら、私が勧めることはこれしかない。まずは食べ物を変えることからはじめてみてはどうだろう?」(本書より)

この本には食物が人体および精神にもたらす影響に関するデータ以外にも、ジョコビッチ選手の普段の生活から、おススメの食材(そば粉やアワ、シラタキなども出てきます♪)、グルテンフリーのマル秘レシピ、ヨガやダイナミックストレッチなどのおすすめエクササイズなど、プロスポーツ選手としての企業秘密もてんこ盛りに書かれていて「そんなことまで教えていいんでしょうか?」と聞きたくなるほどです。しかし彼は、オープンマインドで愛に溢れた彼のような人間がこの地球上に増えていくことを望んでいるのではないかとおもいます。

ちなみに、セルビアにある彼のご実家は今ではグルテンフリーのレストランチェーンを開いたそうです♪

だいぶ長くなってしまいましたが、この内容をより多くの人々とシェアできたらと思い書いてみました。もっと詳しいことなどは、是非この本を皆様方ご自身で読んでいただくことをオススメ致します♪

最後までご拝読頂きありがとうございました!


Love to all.

Light to all.

Peace to all.

Sat nam!